インターネット上では、けっこう詳細に個人が識別されている件

自分は利用しているサービスへのログイン等、サービス利用に必要なもの以外に個人情報や行動履歴等を収集されるのがイヤなので、Cookieを保存しない設定をしたり、定期的にキャッシュを消去したり、可能な限りブラウザのプライベートモードを常用しています。またGmailやYahoo!、Facebook等にログインした状態のブラウザでは色々なページを閲覧すると、勝手に「いいね」されたり、情報を収集される可能性があると考え、利用しないときにはログアウトを徹底しています。

しかしながら先日、ITmediaで気になる記事が出ていました。
Cookieの削除もSNSのログアウトも効かない! 「個人情報を使わずに、個人を識別できる技術」とは(半径300メートルのIT/ITmedia)

CookieやSNSのログイン情報を使わなくても、ブラウザから取得できる情報(端末の種類、ブラウザの設定(フォント等)、IPアドレス、画面の解像度、インストールしている拡張機能等)を利用して個人を識別する技術が進んでいるとのこと。実際にはログインしたときの情報等と組み合わせて、かなりの精度で個人が識別されているのではないでしょうか。。。

あなたのブラウザがどのような情報を吐き出しているか確認してみて下さい。
安全な確認くん

※スマホのブラウザやアプリは、各サービスにログインしっぱなしの状態になっていることが多く、個人情報/行動履歴を収集する業者からすると効率が良いだろうな、と思う今日この頃。現状の私見としては個人情報を利益にしないと宣言しているAppleのiPhone一択ですが、Android何末の先進的な機能やスペックも魅力的で心が揺れます。

また、ちょっと前の日経ビジネスにも気になる記事が出ていました。
7社が隠す個人情報(日経ビジネス2018年5月28日号目次)

GAFA(Google、Apple、FaceBook、Amazon)、Yahoo!、楽天、LINEの7社に、最初は身分を明かさずに所有している個人情報の開示を求めるも、拒否したり開示の窓口が見つからなかったりと、総じて後ろ向きな姿勢だったという概要です。
(改めて取材だと明かすと態度が一変する等、内容も充実していて面白い記事でした)

無料のサービスを便利に利用している代わりに、個人情報や行動履歴等が詳細に収集されて広告やサービスに利用されている、企業はボランティアではなく営利目的で、利益を最大化するために行動している、ということを改めて認識したうえで、色々なサービスを使うかどうかを考えていきたいと考えています。ポイントカードについても同様で、数ポイントを貰うために自分の個人情報を提供していることが果たして合理的な行動かどうか見つめ直してみたいですが、なかなか大きな流れや空気感に抗うことは難しいな、とも感じています。

(参考)個人情報は数円か?(ポイントカード利用について考えた)(以前の記事)

少し古いですが、以前の記事30年後の未来で紹介した、NHKスペシャルの中では、2045年には人間活動のあらゆる場所でもデータが収集され、プライバシーが無くなり、効率化された社会がやってくるという内容がありました。すでにスマートスピーカーが普及し、常時音声を聞き取っていますが、将来は「プライバシー?昔使われていた言葉ですね」なんていう会話が為されるような気がしてなりません。

自分たちはプライバシーがある世界が良いのか、無い世界が良いのか、それだけではなくどのようになっていきたいのかを考えて行動していかないと、流されて利用され搾取される時代になってしまうと思いますが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

※本情報について
2018/07/29現在で、自分が調べたり体験した情報等を基に記載致しました。
情報の誤り等による不利益等が発生いたしましても、補償等は一切できませんのでご了承下さい。

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