安全保障関連法案の成立過程を振り返る

自分なりに思うところをつらつらと記載していきます。

初めに言っておきますが、自分は集団的自衛権については必要であればやるべきと考えています。しかしながら、現状の憲法では違憲となるので、憲法改正の手続きを経て、国会で充分な議論を行った上でやらなければ将来に禍根を残すと考えています。

国会での答弁などでも、今現在危機が迫っているとか、攻撃されたどうするんだ、というように論点が発散してしまっていて、何が本質かわかりにくいのですが、「集団的自衛権の行使を含んだ今回の安全保障法案は憲法違反である」という点について、まず整理すべきと考えます。

現在の仕組みではアメリカへの盲目的な信頼が前提の仕組みになっているように見えますが、ウィキリークス等で暴露されているように平気でスパイ行為をしたり、国益のために動くアメリカがある日突然豹変したらどのような手が打てるのか、全然想像がつきません。
日本がアメリカの言いなりではなく、世界中の国々と対等な関係を築き、平和を目指して正しいと思える意見を言える国として歩んで行くためにはどうすればよいか、考えていきたいと思う今日この頃です。

【将来に禍根を残すと思う事柄】
・憲法解釈をその時の政権の判断で、安易に変えてしまったこと。
→憲法違反という意見が挙がっているにもかかわらず、憲法解釈を変更してしまいました。今回の法案も含めて、今後何でもありになってしまわないか、とても不安です。
→裁判所は憲法改正を経ずに成立したこの法案に違憲判決を出すのでしょうか。三権分立の意義も問われることになりそうです。

【隠そうともしない姑息なやりとり】
・前回の選挙の時には経済最優先、アベノミクスなどと主張して、憲法改正や集団的自衛権の行使に関してほとんど主張していなかったのでは。今回の法案成立後も、アベノミクス第二弾とか主張している。

・最初は憲法改正をしようとしていたようだが、難しそうだと思うと姑息な手段を取ろうとする。
→9条の文言を変えようとしているが、まず手続き的な96条を変えようとする
→「お試し改憲」で何回か問題なさそうな部分の憲法改正をしてから、本丸の9条を改正しようとする
◎今回、憲法解釈の変更で押し切ったので、憲法改正の必要も当面無くなったためうやむやになるかも。けど、油断していると最高裁判所の裁判官国民審査のように、何も書かないと賛成、反対の時だけ「×」を付ける、というような仕組みが導入されかねないと思うのは私だけではないでしょうか・・・。

・国民を舐めているのではないかと思うこと多数
→国民は時間が経つと忘れると思っているし、心で思っているだけでなくて言ってしまう傲慢さ。
(報道等も時間を追って減っていきますが、それは視聴者の側が望んでいる面もあるので、国民の側も本当に重要だと考えたことは忘れずにいてほしいと思います。ただ、これまでと違って国会前のデモのような形で声が上がるようになったことは、時間が経つと忘れると思っている政治家へのプレッシャーにもなるし、政治への参加意識なども高まる効果があると思いました。)
→話題や興味をそらそうとしていると思われるタイミングの良さ
(衆議院での強行的な採決の直後に、オリンピックの国立競技場の白紙撤回を表明する等)
→法案成立前に、首相や自衛隊幹部がアメリカと半ば約束してきてしまっている国会軽視、アメリカ追従の姿勢。

まとめになりますが、特定機密保護法とか著作権法改正(ダウンロード違法化)、通信傍受法(盗聴法案)等について以前の記事にて少し触れましたが、これらの法律によって自分たちの生活や暮らしは良い方向に向かっているのでしょうか・・・?そんな観点で物事を見直し、選挙に臨んでみるのも良いかと思っています。

以上です。拙い文章を読んで頂きありがとうございました。

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