溢れる情報を賢く取捨選択すること10 ~焚書~

時事

「焚書」という漢字の読み方をご存知でしょうか。私は「はんしょ」かな、と思っていましたが、実際には「ふんしょ」と読みます。

「焚書」というのは、下記リンクから引用すると、”「焚書」とは、書物の焼却による儀式としての破壊を指します。”とあります。たまに映画などで見る、時の権力者が自分に不都合な思想などを排除するために、本を焼いているようなアレです。

焚書(ホロコースト百科事典)

なぜ急に「焚書」が出てきたかというと、日経新聞から送られてくるメルマガに「焚書」の話題があったからなのですが、「焚書」が読めなくて悔しかったのと、そのメルマガで指摘されている内容が、自分にしっくりきたのでブログでもとりあげようと思ったことがきっかけとなります。

Editor’s Choice(NIKKEI Briefing)

記事を私なりに要約(引用ばかりですが)すると以下になります。(編集長が毎回鋭い視点でニュースを解説されているので、ご興味のある方は日経新聞を契約してご覧ください)

  • 1953年出版の「華氏451度」(レイ・ブラッドベリ)という恐ろしい未来を描いた小説が、今現実になりつつある
  • 主人公は家々に隠されている本を燃やす「昇火士」。華氏451度が描く世界では、大多数の人が自らの意思で書物の焼却を受け入れている
  • 人々は心地よい情報だけを受け取り続ける。情報の洪水を前に人々は考えることを次第に放棄。
  • 昇火士の隊長の言葉「誰かを政治問題で悩ませて不幸な思いをさせるのは忍びないと思ったら、ひとつの問題に2つの側面があるなんてことは口が裂けてもいうな。ひとつだけ教えておけばいい。もっといいのは、何も教えないことだ」
  • そんな社会の中で、新聞も 「巨大な蛾のように死んでいった」し、教育現場では就学年限は短くなり、哲学、歴史、外国語は捨てられていった

編集長も指摘されていますが、現代の社会そのものだと思いませんでしょうか。書物の焼却を受け入れてはいませんが、人々はSNSやコミュニティ等で自分に心地よい情報だけを受け取り続け、政治家はYesかNoかの2択を迫り、ネットニュースの刺激的な見出しがはびこり、新聞部数は衰退傾向で記事の質も低下傾向。日本の教育では、実務に役立つ/役立たないの観点で見直しが行われているとも聞きます。

みなさんは、自分で焚書をしてしまっていませんか?

この記事を含めて、「溢れる情報を賢く取捨選択すること」シリーズを昔からちょいちょい書かせて頂いています。時間が経ってしまっている記事は、現状にそぐわないものもあるかもしれませんが、何かを考えるきっかけにでもなっていただければ幸いです。

※本情報について
2022/5/21現在で、自分が調べたり体験した情報等を基に記載致しました。
情報の誤り等による不利益等が発生いたしましても、補償等は一切できませんのでご了承下さい。

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