アカルクナイミライ(年金制度改革法案)

増税、保険料の値上げ、医療費負担割合の増加、各種控除の削減、物価の上昇。。。
政府主導で賃上げを目指す等の報道も出ていますが、こちらは一部の大企業が中心で、しかも脆弱な景気次第。
全体としては将来の見通しは暗い、老後が不安、というのが多くの方々の実感ではないかと思います。
そんな中、人々はお金をたくさん使うでしょうか?

否。賃上げやボーナスが増えた分すら、心配な老後に備えて、せっせと節約をしてお金を貯める行動に出ます。

そうすると景気は良くならず、賃金も上がらず、税収も上がらず、増税や保険料の値上げや、医療費負担の割合の増加等がより速いペースで発生していく悪循環に陥っていくことは容易に想像できます。

結局、期待感や安心感という言葉が適切かどうかわかりませんが、老後のお金の心配が無いとか、安定して収入が得られる、という状況や今後の見通しがあってこそ、安心してお金を使うと思うのですが、今は真逆。

日銀の黒田総裁が、以前に「戦力の逐次投入はしない」というようなことを言っていましたが、現状は「負担の逐次投入」「しかも底なし」という、将来の不安や不信感を上昇させる方法をなぜ実施しているのか、首をかしげたくなるばかり。

甘い見通し(高い成長率や高い人口増加率など)で「年金は100年安心」とか言っておきながら、実際にはやっぱりそんなに都合の良いようにはならずに給付水準は削減。これまで選挙に悪影響だからとマクロスライドを発動せずに、後の世代に負担を先送りしてきたツケを払う段階になったわけですが、結果責任は全く問われず、国会ではまともな論戦もなく問題のすり替えや逆ギレで強行採決。(しかも選挙がしばらく無い時期に・・・)

2004年の年金改革で 政治が掲げた「100年安心」の虚と実(ダイヤモンドオンライン)

選挙の時だけ良いことばかりを並べ、「安全安心」とか「国民に丁寧に説明する」と言って丁寧に説明しない政党や政治家は、そろそろ退場してもらう時代が来ていると思う。目先の利益だけでなく、将来的により多くの人にとっての利益になる政党や政治家は誰かを考えて投票をしましょう。

あとはトランプ氏によって、日本の中にダイナミックな秩序やルールの再構築が起こることを密かに期待。たとえそれが悪いほうの変化であったとしても、全然気づかないうちに真綿で首をぐいぐい絞められたリ、ゆでガエルになってしまうよりは、やってみて気付くことで修正できることのほうが大事だと思いますので。

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