セキュリティ国家資格「情報処理安全確保支援士」について

「情報処理安全確保支援士」という情報セキュリティに関する国家資格が出来ました。

経過措置として対象となる過去の情報処理技術者試験(情報セキュリティスペシャリスト、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ))の合格者は、新たに試験を受けなくても「情報処理安全確保支援士」の登録が可能とのことですので、2010年度の情報セキュリティスペシャリストの自分(さりげなくアピール)は登録したほうが良いかどうか考えてみました。

<参考リンク>
国家資格「情報処理安全確保支援士」(IPA)
セキュリティ国家資格「情報処理安全確保支援士」の詳細発表、2017年4月から(ITmedia)

★登録するメリット(上記のリンク先(IPA)より引用)
支援士登録のメリット:
 ・国家資格「情報処理安全確保支援士」の資格名称を使用することができます。
 ・情報セキュリティに関する高度な知識・技能を保有する証になります。
 ・毎年の講習受講により、情報セキュリティに関する最新知識や実践的な能力を維持できます。

★登録/維持に必要な費用や労力(上記のリンク先(ITmedia)より抜粋)
費用:
受験料が5700円
支援士免許料が9000円
登録手数料が1万700円
オンライン講習が2万円程度(年1回)
集合講習が8万~9万円程度(3年間で1回)
→まとめると初期費用(2万5400円)、継続費用(14万円~15万円/3年間)

労力
オンライン講習 1回あたり6時間程度(年1回)
集合講習 1回あたり6時間程度(3年間で1回)
→まとめると3年間で24時間程度

ということで、現状では費用や労力に対して、メリットがあまり感じられないので、すぐには登録せずに様子見をすることにしました。自分を含む、過去の情報処理技術者試験合格者(経過措置対象者)は最終申請締切が2018年8月19日ということで、約2年間の時間がありますので、それまでの間に登録するかどうか熟慮したいと思います。

一応、士業ということで、免許料や登録手数料がかかるのですが、弁護士や行政書士のような「独占業務」があるわけでもなく、資格名称が使えるだけ(名称独占)というのは動機として弱いかと。例えば企業規模に応じて一定数の「情報処理安全確保支援士」がいないといけないとか、セキュリティに関する業務を実施する場合には「情報処理安全確保支援士」の関与が必要、等の仕組みにならないと、なかなか普及していかないのではないかと考えています。

今後、セキュリティ人材の強化を目的として国などでも色々な施策を考えるとのことですので、頑張った人が報われるような仕組みに期待したいと思います。

P.S.資格の名称としては、「情報処理安全確保支援士」よりも「情報セキュリティスペシャリスト」の方がかっこよくてセンスも良い気がするのですが、カタカナが入ってはいけない等の制限があるのでしょうか・・・(笑)

※本情報について
2016/11/10現在で、自分が調べたり体験した情報等を基に記載致しました。
情報の誤り等による不利益等が発生いたしましても、補償等は一切できませんのでご了承下さい。

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