2016/9/2-9/3 福島茨城訪問記

東日本大震災から5年半が経過しました。毎年3月11日には特番のような形で色々と報道されますが、最近では「遮水壁が凍らない」とか「台風の大雨で汚染水が溢れてそう」というくらいしか報道されなくなってきましたが、改めてどのような状況か自分の目で見てきました。

前回(2014年)の訪問から、ほぼ2年ぶりとなりますが、放射能の被害があった場所と無かった(少なかった)場所で大きく分かれているような感覚でした。放射能の被害があった場所は、ようやく復興が始まりそうなイメージ、無かった(少なかった)場所では復興が進み、徐々に震災の跡が無くなっていくイメージです。

今回の行程(1.仙台空港→2.富岡駅→3.いわき平(宿泊)→4.アクアマリンふくしま→5.東海村原子力科学館→6.那珂湊)を写真とコメントで記載していきます。

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1.仙台空港の外観です。すっかりキレイになっていました。震災の記録類は場所を移して展示されていました。

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1.仙台空港から海側に行ったところに、「東日本大震災メモリアルパーク 千年希望の丘」という公園が作られていました。小高い丘は震災時の11mの津波よりも高く作られており、いざというときの避難場所になっています。公園の一画にはお地蔵さんが建てられていました。

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2.富岡駅があった場所近くの線路跡です。前回までは駅周辺の被災した建物がほぼ手つかずで放置されていましたが、今回ようやく建物の解体に着手していました。除染が一通り終わったからでしょうか。

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2.上記とほぼ同じ場所から別アングルで。黒い除染ゴミの袋はまだまだ至る所に積み上げられていました。今後どうなっていくのでしょうか。。。

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3.いわき(平)に宿泊した際に、フロントで入手した地元の新聞には、各地の放射線量測定値が掲載されていました。関東では、知らないうちに掲載されなくなってますが、原発事故の影響はまだまだ続いているのだと実感。。。

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4.アクアマリンふくしま(水族館)の入口です。建物が拡張されて広くなったみたいで、入口は敷地の手前側に変わっていました。

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4.色々な生き物がたくさんいるので、何回来ても癒されます。オススメはクラゲとチンアナゴ。


4.カワウソの餌やり動画です

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5.海沿いに一般道を南下して茨城県に入ってしばらくすると東海村に入りました。やたらと厳重な柵とかで囲われた原子力施設のそばに「原子力科学館」という建物があり、無料の施設でトイレも借りたかったので立ち寄り。原発を通ってきた後に、原子力関係の施設に置かれているふざけた人形を見てイラッと来ましたが、どうやらアインシュタインがモチーフのようで。。。

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5.施設の別館には以前に起きたJCOの臨界事故の資料や模型が詳しく展示されていましたが、訪問客は皆無。。。本館には原子力の有効利用をアピールするものが目立ちましたが、他にも理科好きの人は興味をそそるような展示物がたくさんあったので、大人も楽しめるし、小中学生の夏休みの研究などにも良いかも。こちらには訪問客が合わせて10人くらいいたように思います。

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6.那珂湊で遅めの昼食で生しらす寿司。ここまで南下してくると、すっかり震災の影もなく市場も人でにぎわっていました。

最近では熊本の地震や豪雨による各地の災害もありましたし、豊洲市場の問題等、次から次への新しい事件や情報が入ってきて、少し前の出来事はなんとなくそのまま忘れ去られてしまうような風潮が気になっています。全部を気にすることは不可能ですが、自分の中で優先度や重要度が高いと感じたことは忘れずに経過を見続けていきたいと改めて感じた2016年の旅でした。

<参考リンク>
ソビエト連邦カメラ
PhotoGalleryの「原発」に現地の詳しいレポートが載っています。足尾銅山や北方領土の記事も興味深く読ませていただきました。

※本情報について
2016/9/24現在で、自分が調べた情報等を基に記載致しました。
情報の誤り等による不利益等が発生いたしましても、補償等は一切できませんのでご了承下さい。

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